ロゴ作成に掛かる相場と費用を抑えるコツ

企業や商品の特徴を表すロゴはただ作るだけでなく、見た人に興味を持たせるデザイン性の高さも大事なポイントになります。より魅力的なロゴを制作するために外部に発注する企業も増えていますが、依頼する場合に気を付けなくてはいけないのが費用です。

今回はロゴ作成に掛かる費用の相場を紹介すると共に、コストを抑えて依頼するコツについて解説していきます。

プロクリエイトでロゴ作成したい!機能や基本操作・ロゴ作成方法について紹介

ロゴ作成に掛かる費用の相場

需要の増加に伴ってロゴのデザインを専門とする業者の数も増えています。

依頼に掛かる費用はそれぞれ異なりますが、企業に依頼をする場合の平均相場は6万円前後です。ただしこの金額は1つのデザインに対してのものなので、案件を1つ追加する度に2万円前後の費用が追加されることもあります。

企業と並ぶロゴデザインのもう一つの選択肢が個人への依頼です。クラウドソーシングなどを利用してフリーランスとして活動しているデザイナーへ依頼をする時の平均相場は3万円程度と低めに設定されています。

依頼に掛かる費用の内訳

ロゴデザインの依頼に掛かる費用は、作業料やデザイン料などいくつかの工程に掛かる料金の総額で決定します。企業、フリーランス共に共通している作業料は文字通り実務に掛かる費用のことです。一般的な仕事では時給や月給という形で計算されますが、制作に掛かる期間や仕事内容、デザイナーの能力で決定します。

デザイン料はロゴを生み出すために掛かる労力への対価です。具体的な数字として出すことができないため、フリーランスへの依頼では交渉が難航しやすいポイントと言われています。ロゴは美術品と同じように見た人の受け取り方で価値が変わるので必ずしも高い金額を払うことが正解とは限りません。

相手の言い値で契約をせずに、相場を基準に値段を決める必要があります。

コストを抑えるコツ

制作に掛かるコストを抑える大事なポイントの一つがデザインの準備です。ロゴデザインの依頼に掛かる費用は全体の約8割が人件費と言われています。そのため、制作するデザイナーに掛かる負担を少なくすることがコスト削減のコツです。

デザイナーは依頼を受けたらすぐに制作に取り掛かるイメージを抱いている人も少なくありません。

これは大きな間違いで、制作の前に市場リサーチを行います。これは他の企業と似たようなロゴを制作してクレームを受けるなどのトラブルを避けることが理由です。予め自社で大まかにデザインを決めておけばリサーチ作業を省けるので、実働期間を少なくして人件費を抑えられます。

素材や画材の提供

デザインの準備と並ぶコスト削減に繋がる重要なポイントが素材や画材の提供です。ロゴの制作で使用する素材や画材も必要経費として依頼料に含まれます。制作に撮影などが必要となれば、カメラマンやモデル、スタジオのレンタル代金など多額の費用が掛かってしまうのは避けられません。

事前に用意をした物を提供する形を取れば完成までに掛かる期間だけでなく費用も大幅に安くできます。

打ち合わせで具体的に説明をする

打ち合わせで具体的な説明をすることもコスト削減のコツです。デザイナーは依頼者の要望を取り入れた上で作業を行うため、情報の多さが仕上がりに大きく影響します。多忙を理由に必要最低限の情報しか伝えなかったことで、認識のズレが生じてトラブルに発展するケースは少なくありません。

本来であれば必要のない修正作業を繰り返せば完成までの期間が長くなる上にコストもかさみます。こちらの意図が正確に伝わるように、パワーポイントやスケッチなどにまとめたデザインを打ち合わせで見せることが大切です。

いくつかの候補から比較検討をする

ロゴデザインに限らず専門業者に依頼をする時は、いくつかピックアップして比較検討をすることが基本となります。制作に掛かる費用は相場を基準に各業者が自由に設定できる仕組みです。同じ依頼内容でも金額に数千円以上の幅が出るのは、アフターサービスの充実やオプションの有無が影響していると言われています。

アフターサービスが充実していれば契約後にクレームなどのトラブルがあった場合に対処してもらうことが可能です。オプションサービスを有効活用すればより魅力的なロゴを作れるようになります。面倒だからといって最初に接触した業者だけで判断をしてしまうと、費用を無駄にすることになりかねません。

最低でも3社から4社程度ピックアップして、サービスや実績といった様々な情報を基に最適な業者を選ぶことが結果的にコスト削減になります。


フリーランスを利用する

企業よりも数万円近く相場が安いフリーランスに依頼をするのも一つの手段です。IT系フリーランスが多数集まるクラウドソーシングであれば、希望する条件で請け負ってくれる人を簡単に見つけることができます。

特に狙い目とされるのが経験の浅い初心者、中堅レベルのフリーデザイナーです。初心者、中堅デザイナーは業界での実績と知名度を上げるために収入よりも場数をこなすことに力を入れる傾向があります。極端に不利な条件でもない限りクライアントから提示された内容で契約してくれるのでコスト削減が可能です。

ただし、フリーランスは実績、スキルにバラつきがあるので作業のクオリティーが低いケースもあります。契約を交わす前に過去に行った作業を確認しておくことも忘れてはいけません。

業者に騙されないコツ

デザイナー業界には、費用の安さで依頼を請け負っていい加減な作業を行ったり、不当に高いお金を請求する悪質な業者も少なくありません。こうした業者に騙されないようにするコツが内訳の提示要求です。どの作業にいくら掛かっているかという内訳を全て提示してもらえば、不審な点を見抜くことができます。

理由を付けて提示を拒んだりこちらの質問を曖昧な言葉で濁そうとする業者は避けるのが無難です。デザインの相場についてはJAGDAで確認ができます。JAGDAは業務内容に対する適切な相場が表記されている公的に認められている機関です。

前以てチェックしておくと悪質な業者に騙される心配がなくなります。


自分でできる作業は行う

費用を支払って依頼をする立場というスタンスで、デザイナーに作業を丸投げしてしまう企業も少なくありません。ロゴ制作に掛かる費用はデザイナーの実働時間に比例して高くなります。コストを抑えてクオリティの高いロゴを作るには、リサーチも含めた専門の技術や知識がなくてもできる作業を事前に済ませておかなくてはいけません。