ipadによるロゴ作成について

個人、会社を問わず、ロゴを作りたい方は多くいるでしょう。昨今ではipadを持っている方も増えているので、「ipadでロゴを作成したい」という方も珍しくないと思われます。ipad向けのアプリの選び方と言ってもパソコンやスマホ向けのそれと大枠は同じです。

自分のニーズや予算、スキルに合わせて、スムーズに選択できるよう、ご案内させていただきます。

ロゴ作成アプリにはどんなものがある?

ロゴ作成と言えば、ひと昔前はパソコンで行うイメージがありましたが、最近ではipadで使用できる、ロゴ作成アプリも登場しています。無料のアプリではCanva、ロゴメーカー、ロゴ作成ショップ、LogoScopic Studio、Logo Maker Plusといったものがよく使われています。

ダウンロードは無料ですが、オプション機能は有料になっているケースが多く見られます。また、アプリごとに異なる強みを持っています。Canvaは商用利用が認められている、動画編集も可能、100万点に及ぶ無料素材、pdf、jpeg、pngなど、対応可能なファイル形式が多いといった特長があります。

ロゴメーカーはサイズや色の変更、3D回転といったカスタマイズ機能が充実しています。ロゴ作成ショップにはテンプレートと素材を組みあわせて、簡単にロゴが作成できるような操作性のよさがあります。自動ファイルセーブ機能も搭載、誤ってアプリを閉じてしまっても、元の状態から作業が再開できます。

LogoScopic Studioは日本語に対応していませんが、ユニークなデザイン素材が豊富なので、他のアプリと組み合わせて使うと効果が出そうです。Logo Maker Plusは500種類に及ぶ写真フィルターや700種類ものフォントが用意されており、SNS用のロゴも作成できます。

写真のアップロードも可能、フォントに影やグラデーションを付ける機能、奥行きを加える3D仕様も設定できます。

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ロゴ作成アプリの選定基準

ロゴ作成アプリを選ぶ時に何を基準にすればよいでしょうか。まず、自分が作りたいロゴにマッチしたテンプレートやフォント、無料素材がそろっているか、自分にとって操作しやすい設計になっているかは確認が必要です。

また、対応しているファイル形式、料金プランも重要です。無料素材の範囲ではできないが、課金すれば実現可能といった場合、どこまでを許容範囲にするのかも決めておきましょう。また、ipadだけでなく、時にはパソコンでも編集したいというケースもあります。

種類は限られてきますが、windowsやmacでも動作するアプリも存在します。更にどういったタイミングでロゴを作成するのか、学校の課題でロゴを作成する、自分のブログ用のロゴを作成するといった切口で考えても複数の端末で作成する必要性は変わってくるでしょう。

自分のライフスタイルもアプリの選定基準に入れましょう。

自分のニーズに合っているのか確認するには?

そうは言っても、アプリの良し悪しは使ってみないとわからない面はあります。いきなり、口コミだけを頼りに高価な有料のアプリを購入して、操作が難しい、思ったような素材がないといったトラブルに見舞われることもあります。

それを防ぐにはAppstoreなどで、無料のアプリをダウンロードして、自分の求めているものか否か、確認しましょう。Appstoreでは取り扱っているアプリの機能紹介や当該アプリのセールスポイント、口コミが載っています。

「操作性に優れている」「フォントや素材が豊富」「3D設定やフォントの装飾に強みがある」といったアプリの紹介文から機能を類推します。口コミが載っている場合は口コミも確認しましょう。口コミの内容は玉石混交なので、全てが参考になるとは限りませんが、当該アプリを使った際の問題点が指摘されていれば自分が使う際にも確認しておきましょう。

もっとも、口コミの内容からどう考えても自分が求めているものではないと判断した場合は選考対象から外すのも一案です。

無料トライアルについて

「無料のアプリでは自分の思い描いたロゴが作れそうにない」そういったケースもあるでしょう。その場合は有料のアプリを検討することになりますが、たいていの場合、無料のお試し版が提供されています。無料のお試し版で自分が求めている素材やテンプレートがあり、操作もしやすいのかを検証することはもちろん大切ですが、この無料版の位置づけを確認しておきましょう。

ほとんどの無料版は30日、60日といった使用期限を設けています。使用期限が過ぎると「製品版を購入しますか」という意思表示を求められます。購入の意思を示せば製品版のダウンロード、購入しないとなれば、そこで無料版は使えなくなります。

ただ、注意が必要なのは継続して使うか否かの意思表示をしなかった場合、自動的にサブスクリプション契約に切り替わることがあることです。たいていの場合、無料版の使用を始める際にこの手の文言が書かれているのですが、読み飛ばしてしまう方も散見されます。

サブスクリプション契約(一般にサブスクと呼ばれています)に移行しても、自分にとって不要なものであれば解約すればいいだけの話ですが、解約手続きをしないと、いつまでもアプリの提供先から費用請求を受けることになります。

無料版を使う際には契約内容にきちんと目を通してから使い始めるようにしましょう。

商用利用の注意点

作成したロゴを商用で利用する場合、商標登録の問題が出てきます。商用利用を認めているアプリでも使っていいもの、使ってはいけないものがあります。例えば、アプリで作成したロゴを自社のホームページに載せる、名刺に刷り込む、年賀状に使用するといったことは認めていても、作成したロゴの商標登録は認められません。

ロゴ作成アプリで作成したロゴは当該アプリから提供された素材やテンプレートがベースになっているため、似通ったものができやすく、「固有のもの」という要件を満たさないからです。

詳しくは当該アプリの使用許諾書に書かれているので、目を通してから使い始めるようにしましょう。

アプリで提供されている素材やフォント、テンプレートの知的財産権はアプリを提供しているメーカーが所有しています。知的財産権の侵害は多額の損害賠償につながるおそれがあるので、注意が必要です。

まとめ

ipadでロゴを作りたいという方向けによく使われているアプリとその特長、アプリの選び方、選ぶ際に行うべきこと、無料トライアル版に関する注意点、商用利用に関する注意点についてまとめました。ロゴは作成して終わりではなく、会社のホームページに載せる、名刺に刷り込むといったことがなされることで価値が生まれます。

ロゴは個人や会社のシンボル、作成後の運用も視野に入れておきたいものです。