ロゴは商品名や企業名などを図案化した物で、ロゴそのものが一種の広告の役目を持っています。伝えたい事柄を簡潔かつ、分かりやすく提示した物でもあることから、ロゴのデザインを決める際は慎重な判断が欠かせません。
また、背景画像との組み合わせによって印象が大きく変わるのも事実です。ここではロゴ作成の方法や求められる知識、背景画像の決め方についてお伝えします。
プロクリエイトでロゴ作成したい!機能や基本操作・ロゴ作成方法について紹介
ロゴ作成の意味やイメージの固定化を防ぐ工夫について
名称などを図案化したロゴは単なるイラストではなく、一種の広告として扱われるのが普通です。何を伝えたいのかがひと目で理解できることこそロゴの重要な役目であり、理解できなければロゴとして成り立たないと言っても過言ではありません。
文章で説明するのではなく、目で見るだけで情報を理解してもらうことがロゴを作成する大きな目的です。誰が見ても同じ意味で理解してもらうことが何よりも重要なので、ロゴ作成は基本的にデザインの知識を持つ専門家が作成します。
素人が思いつきだけで作成しても情報を提示する効果は決して高くなりません。奇をてらい過ぎるあまり、何を伝えているのか理解できないロゴになってしまうのは素人にありがちな失敗と言えるでしょう。その点、プロのデザイナーによるロゴ作成はデザインの知識に基づいた結果なので伝えたい内容を即座に理解できます。
誰が見ても何を伝えたいのかが理解できるデザインに仕上げるのは容易なことではありません。デザインについて詳しく学び、豊富な経験を持つプロのデザイナーだからこそ質の高いロゴ作成が可能と言えるでしょう。一方でロゴは万人に理解できるデザインであることから長く触れていると飽きを感じてしまうことがあります。
すべてのロゴが飽きてしまうとは断言できないものの、不特定多数の人に正しく情報を示すことを目的としたロゴはどうしても無難なデザインに落ち着いてしまう傾向があるのも事実です。そのため、イメージの固定化や飽きてしまう事態を避けるため、ロゴを定期的に変更する企業や団体は少なくありません。
慣れ親しんだロゴを変更するのは勇気のいる行為であり、消費者から必ずしも受け入れられるとは限らない可能性があります。しかし、ロゴを変える行為そのものが大きなインパクトであることから、長期的に見ればメリットが多い選択と言えるでしょう。
ロゴのイメージは背景との組み合わせで変化する
同じデザインのロゴでも組み合わせる背景画像によってイメージが大きく変わります。見る人によってはポジティブな内容のロゴをネガティブに解釈することがあるため、イメージの大きな変化は重要な問題です。ロゴ作成にこだわっても組み合わせる背景画像の選択はおざなりというケースは決して珍しいことではありませんが、これは視覚から得る情報がイメージを左右することがあまり知られていないのが理由です。
心理学において、人は同時に異なる内容の情報に触れた際、それぞれの情報に関係性があると解釈する傾向があります。そのため、無意識のうちにロゴと背景画像に関係があると思ってしまうのです。
このことから、ロゴと背景画像の組み合わせはイメージを左右する重要な事柄と言えます。例えば穏やかで物静かなイメージを意識したデザインのロゴに賑やかな雰囲気の背景画像を組み合わせると視認できる情報が混乱してしまい、ロゴが伝えるメッセージを正しく読み取るのが困難になってしまうのです。
デザイナーによっては敢えて大きく異なるイメージの背景画像を選び、ギャップの差で強く印象付ける手法を用いることがありますが、これはロゴ作成に関する知識や経験が豊富なベテランだからこそ可能なテクニックです。
インパクトの与え方を誤ると単なるバランスの悪いロゴにしか見えなくなってしまうので、普通であればロゴのメッセージ内容に付随したイメージの背景画像を選ぶことになります。
ロゴと背景画像の組み合わせでイメージが悪くなってしまうのも素人作業にありがちな失敗なので、自分でロゴ作成に取り組む際はデザインや見る人にもたらすイメージの違いについてしっかりと学ぶことが大切です。
デザインや色合いの関係、過去に作成されたロゴの特徴などを学ぶことで質の高いロゴ作成が可能になります。
ロゴの自作で多い失敗と対処法
ロゴの自作はプロに任せるのと比べて支出を低く抑えることができます。プロのデザイナーに依頼すると高額の料金を支払うことになるケースも少なくないため、自作によるお金の節約は非常に重要と言えるでしょう。反面、ロゴデザインの知識や経験が乏しい素人作業ではプロのデザイナーのように洗練された個性的なデザインに仕上げるのは容易ではありません。
また、知らずに別の企業や団体のロゴと類似したデザインになってしまう可能性もあることから、トラブルを避けるためにも事前の確認は不可欠です。ロゴの自作はデザイン用のコンピューターソフトを使うのが一般的な方法ですが、一からデザインを決めるのは難しいので既存のデータを改変するのが初心者向けの方法と言えます。
ソフトの性能も重要ですが、最終的には個人のセンスが質の良し悪しに影響することからロゴ作成は十分な練習が必要です。
プロのデザイナー選びで失敗しない秘訣
デザイナーにロゴ作成を依頼するなら経験豊富なベテラン、あるいは経験がある程度は少なくても好意的な評価が多い所を選ぶように心がけます。デザインの知識は勉強で得ることができますが、センスについては本人の資質や価値観、美意識などが関係しています。
デザイナーとしてのキャリアの長さとセンスの良さは必ずしも比例するわけではありません。また、知名度や依頼料の高さも仕事の質に比例するとは限らないことから、センスが良いことはもちろん、信頼できるデザイナーを選ぶことが満足できる結果を得る条件になります。
背景画像を用いる際は著作権や肖像権に注意する
ロゴに背景画像を組み合わせる場合、自分で用意した画像を用いる方法があります。他との差別化を図るのに効果的ですが、被写体によっては著作権や肖像権に抵触する可能性があるので画像選びは慎重に行わなければいけません。
フリー素材を使う場合もデータの改変は認められないことがあるので十分に注意します。
宣伝効果の高いロゴ作成はデザインセンスが決め手
文字やイラストを図案化したロゴはそれ自体が広告の役目を持っていることから、優れたデザインセンスの持ち主に作ってもらうのが賢明と言えるでしょう。素人作業で作るよりもプロのデザイナーに依頼するのが無難ですが、高額な出費になる他、デザイナーのすべてが満足できる結果をもたらすとは限りません。
高い宣伝効果を持つロゴを作るには優れたセンスこそが何よりも重要です。